新宿ツバメ亭

楽しく読む絵本

ノコちゃんの赤い靴(三太郎)

 角のお店でケーキを貰い二人が帰ってくると、三太郎と言う暴れん坊が太い棒を持って二人の前に現れました。『お前が、持ってるのはケーキだろう。俺に寄越せ、寄越さないとこの棒でヒパタクぞ』と言って、身構えるのです。ノコちゃんはお兄ちゃんの後ろに隠れて震えていました。

 三太郎は、『どうするんだ』とすごんでいます。

 お兄ちゃんは黙って立っています。どうなるのでしょうか。

 そこへ、大きな黒犬が現れました。この犬は熊と呼ばれる大きなけ毛むくじゃらの犬です。

 三太郎が棒を振るって追い払おうとするとクマは、棒に噛みつき首をに三度振って、三太郎から棒を奪ってしまいました。三太郎は驚いて一目散に逃げて行きました。

 三太郎から奪った棒をしっかりくわえたクマは、次にケーキの箱を持っているお兄ちゃんの方に近づいてきました。

 怖い顔をしたクマを見てノコちゃんはお兄ちゃんの背中にかじりつきました。

 

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