いよいよこの旅行の最後の締めくくり、黒部渓谷めぐりとなった。欅平から東電の黒部ダム建設用に造られた軌道車(トロッコ)に乗って絶壁の上を走った。ダムまでは行けないので途中で居り山の中を歩いて渓流の辺の婆谷温泉までたどり着いた。其処には快適なキャンプ場があり、おまけに天然の露天温泉まである。
テントを張り、寝る場所を確保すると食事の準備である。食事が終わると、みんなで露天の温泉に入りに行った。テントまでの距離は指呼の間で誰かが留守番をする必要はない。
渓流の脇に簡単に岩で固められた湯船に熱い湯が流れ込む、そこへ渓流の水が少し流れ込む様になっているのでほどよい温度になっている。
この温泉はみんな気に入って、一回上がって夜半に又入り、翌朝は朝食前に入り、朝食後に、もう一度入って名残惜しい思いを持ちながら、婆谷温泉を後にして帰路についた。
富山で居候しているお寺で、暫く疲れを癒しながらの、最後の締めくくりの麻雀に四人とも気合いが入りすぎて二日間、麻雀三昧とスイカを賞味する時間となった。
ただただお世話になるだけで、居候していた、お寺の住職さんやご家族にお礼を言って三人は東京へ私は大阪へと帰っていった。
これが、夏の北陸四人旅の顛末である。
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