新宿ツバメ亭

楽しく読む絵本

ノコちゃんの赤い靴(お兄ちゃん)

 六年上のお兄ちゃんはノコちゃんを自転車に乗せてくれますが、抱っこしたり、肩車に乗せたりしてくれますが、小学生ですから、お父さんのようには高くありません。時にはヨロヨロすることもあります。

 そんなある日、ノコちゃんの所に外国からお父さんの小包が届きました。それはお父さんからのプレゼントでした。お母さんがあけてみると、お兄ちゃん達には有名なサッカーチイムのマークが入ったTシャツ、ノコちゃんのためには綺麗な赤い靴が入っていました。

 ノコちゃんは、その赤い靴がとっても好きになりました。

 お母さんとどこかへ行くときはいつもその赤い靴を履いていました。

 はじめは一寸おおきめだと思った赤い靴は、半年もすると足にぴったりあって、これを履いて歩いていればお父さんのいる遠い国まで歩いて行けるように思いました。

 ノコちゃんはもう二才半になっています。お兄ちゃん達とお母さんに連れられて動物園へ行ったときも赤い靴を履いていきました。

 象や虎やライオン・キリンをみながら、みんな赤い靴を履いたら楽しいだろうなと思いました。象の赤い靴はどんなに大きいだろうな。足の長いキリンには一寸長めの赤い靴が似合うかな。ライオンは、虎はどんな赤い靴が良いのだろうと思いながら動物たちを見ていると動物たちも喜んでいるようで、とても楽しくなりました。」

 

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