準備万端整えて、大阪まで来た二人と大阪駅でで落ち合い三人は、博多を通り越して佐賀まで行った。
早速三人は、観光船に乗って九十九島巡りをしたり市内を見て歩いた。
その日は佐賀に泊まり翌日は長崎向かう。
長崎では原爆の爆心地で有名な浦上天主堂近くには。彫刻家北村西望作の大きな「平和祈願像」がある。片手を天に突き上げ、もう一方の手をまっすぐ横に伸ばして座っている、男のたくましい姿だ。これ造った作者とそれを助けた人々の、人類の悲願恒久平和に対する祈願をひしひしと感じるようであった。
何万もの人を一瞬にして殺し、生き残った人々も後遺症に悩まされる。浦上天主堂を一瞬にして瓦礫の山としてしまったと言われる原爆の破壊力もすさまじさが伺える。原爆によって半分だけ残った石の鳥居も残っていた。
原子爆弾は悪魔の発明だろう。
その他、美しいたたずまいの大浦天主堂や、海の見える豪華なグラバー邸などを見学して、昼食には長崎チャンポンを食べた。
市内を暫く見て回ってから駅預けておいた荷物を引き取って、宿を探した。
その翌朝、細かく旅行計画を担当していた、友人Nが「僕は、これから一人で別行動を取るからこれからは二人で行ってくれ」と行って、さっさと荷物をまとめて行ってしまった。
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