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遙かな尾瀬遠い沼の旅6

 真夏の尾瀬ヶ原は、あちこちに日光キスゲの黄色い花が咲き誇り、さながら黄金の絨毯のようであった。

 丁度、尾瀬ヶ原の真ん中あたりで、両足が膝上まで湿原に吸い込まれた。両手を湿原について片足をあげようとして戸惑いながら苦闘するがどうしても足が抜けない。背負っている荷物が重いので、湿原についている手も沈んでいくようで身動きがとれなくなった。少し前を歩いていた友人に助けを乞うと、写真を撮っていた彼は急いで近づいて手をさしのべたが、両手は泥の中でやっと体を支えている状態なので手を伸ばせない。体は前傾になって太もものあたりまで湿原にのまれている状態で、身動きが出来ない。友人は手を伸ばし私の首に掛かっていたカメラの革ベルトを掴むとぐっと引っ張った。そのお陰で片手が自由になり片足を引き抜き、もう一方の足も引き抜いて又歩けるようになった。あとでズボンを見ると後ろは膝上まで、前は腰の近くまで乾いた湿原の泥がついていた。ほとんど倒れるような状態で首にかけたカメラの革紐をひっぱってもらったんだと思う。友は有り難いものである。

 尾瀬ヶ原を越えて至仏山の麓の山の鼻で幕営した。

 初めてのキャンプ生活の三日目は、机上プランで考えていた以上に困難で二人は疲労困憊、言葉も少なく、飯盒で飯を炊き缶詰をあけて二人は無言で食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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