お寺に、宿泊している間に、ある時、近くの海岸へ泳ぎに行った。住職の甥のR大の釣部に所属しているMは、ぜひ大物を釣って見せると張り切っていた。
日本海の海は今まで見慣れてきた、瀬戸内海や太平洋と海の色が違っているように思えた。
青い海の色が薄く透き通るようで、海のそこまで吸い込まれそうなゾクゾクする思いがする。
海に入って泳いでいると、海岸に平行して潮の流れが速いのに気付いた。その流れに乗って泳ぐと考えられないほどの速さで進むことが出来る。
ここのところ毎日のように泳いでいたので泳ぎが上達したのかなと思っていい気になって泳いでいてが、出発手の砂浜へ戻ろうと思って潮の流れに逆行することになるからなかなか進めない。
仕方がないので、とうとう砂浜まで泳ぎ着いて波打ち際を歩いて出発点まで戻った。
昼食には、土地の名物だと言う鯵の浜焼きを食べた。とれたばかりの新鮮な鯵を浜辺で炭火で焼いたものを新聞紙に無造作に包んだものである。なんとも野趣あふれる美味であった。
次は、立山登山である。行程は、最初の日にバスで弥陀ヶ原まで行き、弥陀ヶ原から、室堂まで登ってキャンプをして、翌朝早く、立山雄山の山頂でご来光を拝んで下山するという計画であった。
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